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築23年でかかったリフォーム費用と内訳|後悔ポイントも公開

23年間にかかったリフォーム費用レビュー
kokoママ@

我が家は娘の小学校入学をきっかけに新築してから、気づけば23年。
その間にボイラーや給湯器の故障、水回り設備の交換、外壁のリフォームなど、次々とお金のかかる出来事がありました。

これまでにかかったリフォーム・設備交換費用の総額は 約841万円。住宅ローンと並行しながらも、なんとか支払ってきました。

この記事では、

  • 築年数ごとに実際にかかったリフォーム内容と費用
  • 「ここは失敗だった」と感じる後悔ポイント
  • リフォーム費用、どのように備えておけば大丈夫?

を、リアルな体験談としてまとめました。これから、マイホームを新築される方・築20年・30年を迎える方が「備えておいてよかった」と思えるヒントになれば嬉しいです。

築年数ごとのリフォーム費用一覧表

築年数リフォーム内容費用コメント
築8年目給湯器・IHの故障・交換
※換気扇の音がきになり交換
※寿命を考えビルトインオーブンレンジも交換
180万円
(リフォームローン・分割手数料187,644円
地域のA社に依頼。 
貯金が足りずローンを利用。「積立をしておけば…」と後悔した工事。
築13年目屋根・外壁塗装約92万円
(リフォームローン分割手数料:49,774円
ハウスメーカーに依頼。
窓枠と木部は足場を借りて夫とDIYで塗装(約10万円の節約)
築15年目キッチン・浴室水栓の交換約5万円(現金支払い)小さな工事でも積み重なると大きな負担に。
築19年目1階トイレ故障・交換・壁床リフォーム
浴室・洗面所のリフォーム
約300万円(リフォームローン250万円+現金50万円)
※リフォームローンの金利は、自治体の補助を受け0円
8年前と同じA社に依頼。
掃除のしやすさ・断熱性が向上。快適度アップで満足度◎
築21年目暖房ボイラーの故障・交換約77万円電気ボイラーからガス使用のエコジョーズに交換
築22年目2階トイレ故障・交換・壁床リフォーム約25万円A社に依頼
築23年目外壁・屋根塗装約120万円知人から紹介された塗装屋さんに依頼
築23年めシロアリ防除工事約18万円業者さんに依頼
リフォーム費用総額約841万円

なんと、リフォームにかかった総額は841万円。築19年目まではリフォームローンを活用して何とか乗り切りましたが、今振り返ると利子だけで約24万円も支払っていたことになります。改めて「日頃の貯蓄の大切さ」を痛感しました。

修理不能となった機器の故障は、待ったなしで交換が必要。新築時には、まさかここまで維持費がかかるとは想像していませんでした。

もし、この費用を最初から貯蓄していたらどうでしょう。
841万円 ÷ 23年 =36,6万円/年。 年間約36万円の積立をコツコツ続けていれば、ローンに頼らず支払えた計算になります。

築年数ごとのリフォーム費用と内容まとめ

築8年目|給湯器とIHの故障とその他の設備の交換費用(約180万円)後悔ポイント・やって良かったこと

最初の大きな出費は給湯器・IHの故障でした。交換するか迷いましたが、突然の発煙による故障だったため、修理は可能でしたが、今後の使用に不安があり、交換。

◆後悔ポイント

  • 発煙による故障:給湯器の突然の発煙。そのため、消防に連絡しておくのが安心だった。また、その対応をすることで、火災保険も出た可能性がありましたが、その機転が利かず、今思うと大後悔。
  • 電気代の高騰を考えずにオール電化の設備にしたこと。ピーク時には月10万円近くかかり、家計を圧迫しました。
  • 自治体のリフォーム補助制度:知識がなく制度があったかも不明。
  • IH:所詮電化製品であると言う認識がなく故障するという認識が薄かった設備の一つ。のちのちを考えると、ガスコンロにしたほうが、故障頻度はすくなかったかも。
  • 換気扇:新築の際、最も金額の低い物を何も考えず選択。長期間使用することを考えた選択が必要でした。

◆良かったポイント

  • 発煙による故障にその場で気づけた:給湯器やボイラーの設置してある場所の天井に住宅用火災警報器(煙感知器)が付いていたため、火事などの大きな被害を避けることが出来ました。

    今の新築の家には、住宅用火災警報器の設置が義務化されているようですが、建築して数年経っているお家などは、設置の検討が安心に繋がると思います。(消防法では、一般家庭のボイラー室への設置義務はないようですが、我が家は夫が付けてくれていました。)

振り返ると、知識が足りなかったことで「もっと良い選択ができたかも」と思うことが少なくありません。だからこそ、これからリフォームや設備交換を考えている方や、築10年ほど経つお住まいの方には、少しでも早めに情報を集めておくことをおすすめします。そのひと手間が、きっと安心につながるはずです。

築13年め|外壁塗装(約92万円)

◆後悔ポイント

リフォームローンの活用:外壁と屋根の塗装に92万円がかかりましたが、その費用を準備できず、ハウスメーカーが紹介してくれたリフォームローンで支払いました。分割手数料は49,774円。ローン自体は助かりましたが、「もし計画的に積み立てていれば…」と後悔しています。

たとえば、新築直後から「10年目に外壁塗装が必要になる」と想定し、毎年92,000円(1か月あたり約7,600円)を積み立てていれば、無駄な手数料を支払わずに済んだはずです。小さな積立でも、長い年月で大きな差になると実感しました。

◆節約ポイント:約10万円の節約


我が家の窓枠や木部は、自分たちでも塗装できるタイプだったので、外壁リフォームで足場があるうちに夫と一緒に挑戦してみました。安全帯とヘルメットをしっかり着けて、安全第一で作業です。

当時はまだ若かったこともあり、なんとか二人でやりきれました。でもやっぱり高いところでの作業はドキドキ…。正直「怖いな」と感じる場面もありました。なので、不安に思う方は無理をせず、プロにお願いするのが一番安心です。

それでも、自分たちで塗装をやってみて感じたのは、「完成したときの達成感」と「塗装費用を節約できた喜び」です。DIYならではの楽しさもあって、思い出に残る作業になりました。

築15年目|キッチン水栓交換の費用(約5万円)

ポタポタと水漏れが続いたため交換。比較的少額でしたが、こうした小さな工事も積み重なると大きな負担になります。

築19年目|トイレ・浴室・洗面所の大規模リフォーム(約300万円)

ある日、突然ウォシュレットが故障。「ああ、やっぱりウォシュレットも立派な電化製品なんだな」と実感した瞬間でした。我が家ではウォシュレットは必需品。すぐに修理か交換を考えることに。

結局、交換することになりましたが、せっかくなら床や壁もまとめてリフォームしようという話に。
すると、定年まであと数年の夫からまさかの提案が。

「どうせなら俺が定年する前に、水回りもまとめてリフォームしたら?」

夫の意味は、貯蓄が少ない我が家でも、ローンを支払えるうちにやってしまおうということでした。なるほど、理にかなっていますね。

そして、しばらくリフォームにお金は今後かけれない現状も踏まえ、後悔しないように、洗面所とトイレは自分好みにこだわることにしました。
ただし、費用はなるべく抑えたかったので、業者さんに相談し、一部の設備は施主支給で対応してもらいました。

浴室リフォーム:TOTO製品 シンラへの交換

お風呂は、仕事で腰痛や肩こりに夫婦で悩んでいたので、次のようなこだわりを取り入れました。

  • 肩楽・腰楽湯 機能付き
  • 床ワイパー洗浄・除菌機能付き
リフォーム前の浴室
リフォームした浴室

古さと掃除のしにくさから、思い切って浴室をリフォームしました。このときは補助金を一部利用できたので、費用を少し抑えることができたのも助かりました。

実際に使ってみると「良かった点」と「ちょっと後悔している点」の両方があります。

◆ 後悔ポイント

  • 捕まり棒
     → 樹脂製ではなく、ステンレスにすれば掃除がしやすく、見た目もスッキリしたと思う。
  • 鏡のサイズ
     → 縦長すぎて上まで手が届かず、掃除がしづらい。
  • 小物ボックス
     → シャンプーや石鹸を置くために付けたが、掃除のときに邪魔で結局不要だった。

◆ 良かったポイント

  • 肩湯&腰湯
     → 疲れた身体をじんわり癒やしてくれる。
  • 断熱性アップ
     → 浴室全体が暖かくなり、快適度が一気に向上。
  • 床の清潔さ
     → 床が乾きやすく、いつもきれいな状態を保てる。
  • 掃除習慣が自然に定着
     → リフォームを機に「毎日サッと掃除する」習慣が身についた。

古さと掃除のしにくさから浴室をリフォーム。この時は補助金を一部利用でき、費用を少し抑えることができました。

洗面所:一部を施主支給&オーダーメイド

当時は雑誌を片っ端からチェックして、「ここはこうしたい」「あそこはこうしたい」と見た目にはとことんこだわっていたんです(笑)。
でも、あれから4年経ってみると、ちょっと「ここは違ったかな…」と思う部分も出てきました。やっぱり、実際に使ってみないとわからないこともありました。

リフォーム前の洗面所
リフォーム後の洗面所

◆洗面所リフォームの後悔ポイント

キッチン用のシャワー水栓を選んでしまった
本当は洗面所用のシャワー水栓で十分だったのですが、楽天市場でキッチン用のものを購入し、施主支給で設置してもらいました。見た目や機能には満足しているものの、やはり「洗面所用の方が良かったかな…」と後から後悔。
完全オーダーで作ってもらった洗面所ですが、水栓シャワーや排水金具のような細かい部分は、最初から業者さんにお任せした方が安心だったと感じています。

◆洗面所リフォーム良かったポイント

収納の工夫でスッキリ空間に
洗面ボール下をあえて空間にしたことで、物を置かずに済み、以前のゴチャついていた洗面所を卒業できました。

タイルと洗面ボールにこだわり
イメージ通りのタイルをタイル業者さんから直接購入。仕上がりも大満足でした。洗面ボールは深型の陶器製を楽天市場で購入。少し高かったですが、「一生物」と思える存在感があります。

セミオーダーの鏡
ネットでセミオーダーできるお店を探し、鏡を購入。こちらもイメージ通りで、空間全体を引き締めてくれるお気に入りのポイントです。

築21年目|電気暖房ボイラーの故障・エコジョーズへの交換(約50万円)

築21年目のある日、突然、電気ボイラーの電源が入らなくなりました。慌てて、いつもリフォームや修理をお願いしているA社に連絡し、なんとか修理してもらえたのですが、業者さんからは「もうそろそろ寿命ですね」との一言。

実際、電気ボイラーを使っていた前年の冬は、電気代がピークでなんと月10万円近くに!そこで少しでも光熱費を抑えたいと思い、A社に相談しました。

その結果、初期費用を抑えつつ、オール電化よりも光熱費が安くなる「エコジョーズ(ガス給湯器)」に交換することにしました。

◆後悔ポイント

  • 寿命に気づかす、またまた突然の交換となり、予想外の出費となった。

◆良かったポイント

  • いつもお願いしている業者さんに頼んだので、見積もりから工事まで安心してお願いできたこと。
  • ガスの使用機器に変えたことで、冬の暖房代が減り、結果日々の家計は助かることに。

築22年目|2階トイレ〜故障により交換・リフォーム(約25万円)

◆トイレリフォームの後悔ポイント

普通の水洗トイレを使っていたのですが、ある日まさかの故障が…。
実は漏水していたことを、水道局の職員さんが検針時に発見してくれて、そこで初めて故障に気付いたのです。

◆トイレリフォームの良かったポイント

  • 予算を抑えられたこと
     楽天市場で下見した安めのウォシュレット機種をA社にお願いし、費用をぐっと抑えることができました。
  • 壁と床も同時にリフォーム
     A社が提示してくれたパンフレットの中から壁紙と床材を選び、シンプルで自然な雰囲気に仕上がりました。

結果、費用を抑えながらも、落ち着いた空間にリフォームできて「やって良かった!」と感じています。

築23年目|外壁・屋根塗装(約120万円)

前回の塗装から10年が経過し、今回は年齢的にも窓や木部のDIYは断念して、すべて業者さんにお願いすることにしました。

まず、前回依頼したハウスメーカーに見積もりをお願いしたところ、なんと10年前の2倍以上の金額…。物価高とはいえ、あまりの金額にハウスメーカーでの依頼は断念。

そこで予算を抑えるために、他の業者さん2社にも見積もりを依頼。その結果、知人から紹介してもらった個人経営の塗装屋さんにお願いすることにしました。

◆外壁・屋根塗装後悔ポイント

  • 塗装業者さんは春になると依頼が集中して忙しくなるため、早めに見積もりを依頼しておくべきだったのに、お願いが遅くなってしまったこと
  • 10年前の費用相場をイメージしていたため、実際の見積もり金額が予想以上に高く、予算オーバーで驚いてしまったこと

◆外壁・屋根塗装良かったポイント

  • 知人からの紹介で安心して依頼できた
     実際に施工経験のある知人から紹介してもらった塗装屋さんにお願いしたことで、ハウスメーカーより費用を抑えながらも安心して塗装を任せることができました。
  • 複数の業者で見積もり比較ができた
     事前に2〜3社へ見積もりを依頼したことで、金額や内容をしっかり比較でき、納得のいく選択につながりました。
  • 希望の時期までに工事が完了した
     スケジュールも調整していただき、希望していた時期までに塗装を終えることができたので、計画通りにリフォームを進められました。

築20年・30年を迎える前に備えておきたいこと

予想外の出費がこんなにかさむとは思っていなかったマイホーム。家計管理を意識しながら、新築時から少しずつ備えておくことで、突然の故障にも慌てず対応でき、大規模なリフォームも計画的に進められることを実感しました。築20年、30年を迎える前に、「将来の修繕費を見据えた準備」を始めておけば、安心して暮らしを続けられそうです。

プロフィール
kokoママ
kokoママ
豊かな60代を目指すミドル世代
看護師として長働きながら、子育てと家計を支えてきました。共働きでそれなりに収入はありましたが、気づけばお金は旅行、保険、子育てなどであっという間に消えていき、貯金はほぼゼロに…。 「このまま60歳を迎えて大丈夫?」と焦り、毎月の固定費の見直しをスタート。できることから節約をコツコツと始めたところ、今では年収の3割を貯蓄に回せるようになりました! このブログでは、私が実際にやってよかった簡単でゆるい節約術や、 無理なく続けられる固定費削減のコツ、 そしてちょっぴりお得で楽しい暮らしの工夫を紹介しています。
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